2009年11月19日

トヨタに見る変化

今日の日経新聞にトヨタの記事が出ていました。


従来の車の業界の常識とは、業績のぶれ大きい日産。堅実に利益を上げるホンダ。そしていつでも両社のレベルより高いトヨタ。


これが昨年崩れました。トヨタは最も業績が落ちた企業になったというわけです。「知らず、知らずのうちに高コスト体質になってしまった」これがトヨタ首脳の見解です。


で、これからの戦略の中で「多極化」というテーマが語られています。世界の多極化を日本で一番早くから提言していたのはたぶん田中宇(たなかさかい)さんだと思いますが、田中さんが提言している内容はこうです。


世界を支配している勢力はたくさんあるが、第二次世界大戦後の世界を支配していたのは確かにアメリカではあるが、そのアメリカをうまく操っていたのがイギリスとイスラエル。


元々アメリカという国は、他国に干渉するのが好きな国ではなく、世界大戦にはそもそも参加したくなかった。(対日本の場合はパールハーバーが有りますから参加は当然ですが)



第二次世界大戦が終わったあと、実はアメリカは世界中がそれぞれ発展することを願っていたが、それでは産業革命以後の地位の低下が免れないと考えたイギリスが、冷戦(共産圏と民主主義の対立)をうまく演出して、アメリカを操ることによって、自国の利益と影響力を守ろうとした。



しかしこれに対抗する勢力(ロックフェラー等の経済フィクサー)は、世界中で経済発展するほうが商売がたくさんできるので、巻き返しを図ろうと画策するが、その都度冷戦派に巻き戻されていた。



そこで対抗勢力は「ネオコン」という極端に冷戦派の主張に沿った戦略を「やりすぎる」ことによって巻き返しを図り、今その戦略が成功し始めているということです。



一歩引いてここ数年の出来事を見ると、確かにそうでもあり世界規模の戦略に比べて、日本の政治が情けなくなりますが、この多極化戦略が静々と我々のビジネスにも影響を与えているようです。



たとえば商品販売の会社の戦略にしても、一昔前なら「いい商品」があれば売れましたし、その後は「いい販売戦略」があればやはり結果が出ました。いい販売戦略の時代はナレッジマネージメントやQCなど、売れる営業の行動を分析して、横展開することによって結果を出すことが出来ました。



しかし、全国を歩き、たくさんの営業さんや不動産会社に触れていると、確かに田中さんが言うように、トヨタが考えるように多極化が進み、今までの手法が通用しなくなっています。



それはつまりお客さんが、多極化したということです。もっと言えば消費者のレベルが上がり、個々の好みや趣向に添って商品を買ったり、サービスを受けるようになったということです。


こうなると画一的なマーケティングだけで、大きな成果を出すのは不可能です。個々の現場で個々の案件に対処する「現場」の力が不可欠になるということです。



トヨタは世界中の各国でそれぞれ違う作戦を立てることも良しとするようになるでしょう。この戦略が成功するかどうかは、日本の本社が現場の判断を信じられるか、そして結果を出す人間に任せているかに尽きるという事です。



もっとわかりやすく言えば、本社の人事と評価が全てだということです。これからの企業はどこもそうなるのではないでしょうか?
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